ブランドを育てる

~ さまざまな方法 ~
 「ブランドは商品」が全てです。
高い商品認知があり、お客様にご満足・ご支持いただけるものでなければなりません。そして商品を支える従業員のモチベーションも高く、誇りを持って提供していければ自然にブランドは育っていきます。
経営者として考えなければならないのは、ビジネスとしてこのブランドをさらに高める方法はないかを考えるということです。その一つがブランドイメージにあったデザインやキャラクターを採用することです。

ブランドが知名度を上げる

~ 知名度のスパイラルアップ ~ 
商品ブランド名の認知度が上がってくると、そのブランドにあやかって新商品の知名度を上げることができます。認知が得られたブランドを広めていくときに使った「ブランディングの構成要素」ロゴやキャラクター、色などを新発売する新商品にも使うのです。
 
 中でも「キャラクターや色」は新製品のパッケージにうまく活かしましょう。
キャラクターであれば同じタッチの姉妹キャラクターを作る方法がありますし、色であれば「トーンを合わせて同じテイストの商品である」ことを判らせる方法などがよく使われます。
 
 一つの商品がロングセラーとなるのは実は希なことです。

もっと価値を高める

~ 社会貢献が価値を高める ~
 商品や会社の価値がお客様に認められてブランドになっていきます。ブランドの知名度が少しずつ上がってきたらもっと価値を高めて行きましょう。
 ブランド価値をさらに高める方法は「社会貢献」です。

心がなければ通じない

~ 誇りと心 ~
ブランドづくりで大切なのは「誇り」を持てるかどうかですが、実際に従業員の方に会社や商品ブランドに対して誇りを感じてもらうにはどうすればいいのでしょうか。

ロイヤリティとは何か

~ 本当にロイヤリティの高いお客さまとは ~
ロイヤリティの意味は2つあります。「Royalty」は特定の権利を利用する際に支払う対価(印税や特許権使用料など)の意味。もうひとつは「Loyalty」忠誠・忠実といった意味で会社やショップなどへの親密さ・信頼を指します。ブランディングでロイヤリティと言えばもちろん後者の「Loyalty」です。
お客様が商品を気に入り継続して買って下さる。それも1~2回ではなく、何度も買って下さるお客様を『ロイヤリティが高い客:ロイヤルカスタマー』と呼ぶことがあります。

恐怖!負のブランディング

~ 悪い噂ほど広がりやすい ~
買ったばかりのボールペンがすぐに書けなくなったり、まだ新しいパソコンが故障して使えなくなったりしたらあなたはどう思うでしょうか。
「なんだ!このメーカー(ブランド)は!ひどいモノを作りやがって」と感情的になるのが一般的な反応です。
たくさんの商品アイテムを持っていても、大量に生産されたうちのたった一つの商品がダメでも消費者は会社全体を否定します。
レストランや他のサービス業でも同じです。不運にも同じような事が2、3度続けばそのメーカーやサービス提供者は「完全否定」されます。

ブランドは「ヒト」である

~ 経営者の気持ち・社員の心構え 
ブランドは商品や会社を表すもので、ブランディングのためのロゴやマークも商品やいろいろなアイテムについていますが、従業員についているわけではありません。しかし、実際のブランドにおいてはヒトが全てです。

イメージに一貫性を!

~ ついついやってしまうイメージのブレ ~
 ロゴやマークなどデザインには自ずと「テイスト」が存在します。同じ「可愛い」イメージでも「洋風と和風」では自ずとデザインテイストが異なります。例えば「淡く柔らかい感じの色合い」の繊細な表現で、ヨーロッパをイメージさせる可愛さと、可愛いけど墨絵のような力強い手描き和風のキャラクターではお互いが相容れません。
ロゴやマークは和風キャラにしたのに、お店や包み紙やホームページの制作をする時に、やはり「おしゃれな感じがいい」と思ってテイストを変えてしまうことがよくあります。 小売業でなくても名刺と会社案内。提案資料とロゴ。会社案内とホームページなどでもイメージが異なる例はたくさん見られます。その理由は作る人(デザインする人)がそれぞれの思いで、作ってしまうからです。

コンセプトを大切にする

~ コンセプト喪失でブランドは崩れる ~
ブランドの基礎は心意気というお話をしましたが、コンセプトとはこの心意気に他なりません。このコンセプト(心意気)が揺らぐとブランドはすぐに崩れてしまいますので気を付けましょう。

会社ブランド・商品ブランド

~ ふたつのブランド ~
ブランド構築には「会社」と「商品(または商品群)」の2つがあります。
商品が一つの場合は会社ブランド=商品ブランドの場合もあります。
例えば、今の「マンダム」は昔「丹頂株式会社」で丹頂チックという男性整髪料が看板商品でした。所が1970年に販売した「マンダム」が大ヒットしたために、翌年の1971年に社名をマンダムに変えたという例もあります。

商品販売を強力に推し進めるなら「商品」のブランディングを行うべきですが、一般的に小さな会社の場合は「会社」でブランディングします。
ではブランディングの構成要素をみてみましょう。

ブランドが意味するモノ

~ 本当のブランド価値 ~
販売した商品・サービスがお客様のお手元でしっかりお役目を果たせることが一番の価値です。

しかし本当のブランドの価値は単に「使える・一時的な満足を保証する」だけではありません。持っていることにステイタスを感じて貰ったり、相談できるといった長期的な信頼を得ることが本当のブランド価値です。
松下幸之助さんが残された言葉に「客の好むものを売るな。客のためになるものを売れ」というがあります。

自社ブランドを育てよう!

~ブランドの基礎は心意気~
ブランディングが大事。ブランドを育て他社と差別化を図る。
そうしてブランドが育てば価格競争から脱却できるし、お客様維持にもつながる。
ブランドづくりが大切なのはよく理解できているのですが、ブランディングをしようとすると「何を手を付ければいいのか」よく判らないというのが実情ではないでしょうか。